300万円※1で外壁張替といっしょに断熱改修

 外壁サイディングの張り替え時期を迎えている築後20年程度の住宅で、外壁の張り替えといっしょに断熱性と耐震性を高める工事を行うことで、費用総額を300万円程度(※1)に抑えながら性能向上を図るリフォームをアドバイスいたします。



Reform Advice リフォーム前のアドバイス

  • 訪問販売リフォーム業者に頼む前に

     外壁が傷んでくると、訪問販売の外壁リフォーム業者が「外壁を張りかえませんか」と営業に来るようになります。見かけの値段の安さを売りにしているケースも多いようです。
     ですがちょっと待ってください。外壁の塗り替えや張りかえは、家を暖かくリフォームするチャンスです。

  • 断熱サイディングで家が暖かくならないワケは…

     「断熱サイディングにかえるだけで暖かくなります」というセールストークがでたら要注意です。
     断熱サイディングを張っただけでは、家は暖かくなりません。なぜなら、サイディングと室内側壁の間には「通気層」という外気の通り道が設けてあるため、サイディングに断熱性能があっても室内側は暖かくする効果はないからです。

  • フルリフォームの3分の1の費用で暖かく!

     フルリフォームすれば新築と同じく暖かくなりますが、費用は1000万円以上かかります。
     増築や間取り変更の必要がないなら、フルリフォームの必要はありません。外壁の張替のときに、壁の中の空気の流れを止める「気流止め工事」を行うことで、いままでと同じ暖房費で、家の中全部が暖かい家に生まれ変わります。

  • 気流止め工事とは?

     暖房しても寒い理由は、外壁や間仕切り壁の中を床下から小屋裏めがけて、冷たい空気が走っているからです。せっかく暖房しているのに、部屋を区切る壁から暖かい空気がみんな逃げているのです。
     この空気の流れを止めるのが気流止め工事です。気流を止めることができると、今まで壁の中に入っていたはずなのに効き目が感じられなかった断熱材が性能を発揮し、ちょうどダウンジャケットを着込んだときのように暖かくなります。
     気流止め工事は、どこの部分を、どうやって、どのくらい徹底して工事するかが、とても大切になるため、建物を調査した上で工事部位を決める断熱設計と、徹底した工事を行う施工力が必要です。


Customer Commentsお客様の声

帰宅時の家の温度が5℃も高くなった!
札幌市手稲区Nさん

札幌市内に多い基礎高のお宅。1993年に建てられ、生活部分が49坪、1階の車庫を含めると約80坪ある大きな家を2012年に断熱リフォームしました。 「帰宅したときの室温が5℃も高い」とNさん。ご夫婦とも仕事を持っているので、朝は灯油ストーブを消して出かけます。夕方帰ってきたとき、リフォーム後は家の中の温度がリフォーム前に比べて5℃も高く、暖房のぬくもりが残っていることにすごく驚いたそうです。

また、起床時の室温が改修前の10℃以下から10℃以上になり、寝起きがとても楽になりました。「断熱改修以外のリフォームは一切行わず、すべて家の外側から工事したので生活に支障もありませんでした」とNさん。工事後は家の揺れが小さくなったことも安心だそうです。


リフォームした会員の話

外壁交換を行うタイミングで外壁工事だけで断熱改修した工事でした。基礎高(高床スラブ式)なので床の断熱を強化することができませんでしたが、外壁工事と窓ガラス交換で、断熱効果を高めることができました。



築32年の家が暖かく!
石狩市・花川Aさん

どんな業者にリフォーム頼んでいいかわからなかったので、勧誘の営業が来てもこれまでは「じっとガマンしてきた」のが、築32年の家を2010年にリフォームしたAさん。床の断熱も行ったので、床が冷えなくなり「台所の床にペタッと座ることができるようになりましたよ」と喜んでおられます。

すきま風がなくなり、窓をアルミから樹脂サッシに変えたのでホコリが入らなくなったので掃除もラク。「玄関は少し寒いですが、暖房はいまも灯油ストーブ1台ですから本当に十分です。寒さがなくなって、そのうえ暖房費も1~2万円安くなりました」と話してくれました。


リフォームした会員の話

外壁のモルタルをはがして断熱と気密を屋外側からやり直し、構造用合板で耐震補強をして外壁材を張り直しました。床は床下にもぐってウレタンを吹き付け。天井も断熱しています。南のベランダ窓は、すぐ下の土台が腐っていたので交換し、窓はほかの窓とともにすべて交換しています。住んだままの状態で断熱改修した例です。 ご友人からのご紹介で、2件とも同じ工法で改修しました。喜んでもらっており、工事したかいがありました。

Before After

ビフォーアフター

Examples

リフォーム工事の様子

気流止め、内部の施工場所

場合によっては室内の気流止め施工も行う

Reference Plan

参考平面・立面図

開発したのは
あったかリフォーム倶楽部


 あったかリフォーム倶楽部は、環境省登録の地域協議会として誕生し(※2)、住宅の省エネ・快適性技術を研究・開発・実践する北海道科学大学の教授や、社団法人日本建築学会・会員らをアドバイザースタッフに迎え、リフォーム事業者が中心メンバーとなって消費者への情報提供とリフォーム事業者への施工技術供与などの活動している団体です。
 研究者とリフォーム事業者らが一緒になり、これまでの施工性を参考にしながら、半年がかりで開発を進めました。新築で鍛え上げた断熱・気密化の施工技術をベースに、それを改修に応用するための気密化技術と積算、大工技能の確保などにじゅうぶんなめどがつきました。また、これまで同じような方法で断熱改修を何軒も行っている会員がおり、その施工経験を生かすことで300万円(※1)という低価格を打ち出すことができました。
 
※1:費用総額は、札幌とその近郊で延床面積120㎡程度の2階建て住宅の外壁を、市販されているもっとも一般的な14mm厚の窯業系サイディングによって張り替える工事に加え、断熱・耐震改修を行ったケースを試算しています。断熱は、気流止めによる断熱性能回復と、劣化した断熱材の交換、樹脂サッシのガラス交換を含みます。
費用総額の300万円は定額ではありません。じっさいの改修では現場の状況を検査した上でその都度見積もりを行います。

※2:地球温暖化対策地域協議会は、温室効果ガスの排出量を削減するため、法律に基づき、地方公共団体や事業者、住民等が構成員となり、連携して日常生活にかかわる具体的対策を実践することを目的として組織するものです。詳しくは▶環境省ホームページをご覧ください。また、あったかリフォーム倶楽部のホームページは▶こちらです。

お問い合わせは
あったかリフォーム倶楽部
または各会員


TEL:011-299-4430
E-mail : attaka.reformclub@gmail.com